やっほー、みんな!突然だけど、フェルメールの絵画って、なんであんなに魅力的で印象的なんだろうって思ったことない?
特に、あの鮮やかで深い青色って、一度見たら忘れられないよね!
実はあの青、ただの青じゃないんだ。なんと、金よりも高価だったって言ったらびっくりするかな?
今日はその驚きの秘密を、一緒に深く掘り下げていこう!
ウルトラマリンって、どんな青?その源は宝石!
フェルメールが愛用したあの青の正体は、「ウルトラマリン」という顔料なんだ。
このウルトラマリン、どこから来たか知ってる?
実は、ラピスラズリっていう、あの美しい宝石を砕いて作られていたんだよ!
ラピスラズリは、古代エジプトのツタンカーメンのマスクにも使われるくらい、昔から価値のある宝石として知られていたんだ。
そのラピスラズリの主な産地は、なんと地球の裏側、現在のアフガニスタン北東部にあるバダフシャンの鉱山!
こんな遠く離れた場所から、ヨーロッパの小さな国、オランダまで運ばれてきていたんだから、その時点で尋常じゃないよね。
金より高価だった理由、その壮絶な道のり!
じゃあ、なんでラピスラズリから作られるウルトラマリンが、そんなにも高価だったのか、具体的に見ていこう!
1.地球規模の入手困難な希少宝石
- 遠隔地の採掘:ラピスラズリは、アフガニスタンの険しい山岳地帯からしか採れなかったんだ。現代のように機械もない時代、命がけの採掘だったことは想像に難くないよね。
- 途方もない輸送コストとリスク:採掘されたラピスラズリは、陸路の「シルクロード」を通り、中東やイタリアのベネチアを経由して、はるばるヨーロッパに運ばれてきたんだ。
この道のりは何千キロメートルにも及び、山賊に襲われたり、海路では嵐に遭ったりと、常に危険と隣り合わせ。輸送コストも途方もなくかかったんだ。 - 独占的な交易ルート:中世からルネサンス期にかけて、このラピスラズリの交易は、主にベネチアの商人が独占していたんだ。だから、彼らが自由に価格を設定できたってわけ。
2.宝石から顔料への超絶技巧
「宝石を砕けば顔料になるんでしょ?」って思うかもしれないけど、そう簡単じゃないんだ!
- 複雑な精製プロセス:ラピスラズリには、パイライト(黄鉄鉱)や方解石などの不純物がたくさん含まれているんだ。
これをただ粉砕するだけだと、くすんだ灰色がかった青になってしまって、あの鮮やかなウルトラマリンにはならない。
純粋な青だけを抽出するためには、中世の錬金術師のような、秘伝の製法と高度な職人技が必要だったんだ。
具体的には、砕いたラピスラズリを樹脂やワックス、油と混ぜてから、アルカリ溶液で何度も洗い流すという、気の遠くなるような作業が繰り返されたんだ。 - 製造量の少なさ:この精製プロセスを経ると、元のラピスラズリの量から、ほんのわずかな量のウルトラマリンしか得られなかったんだ。つまり、ものすごく非効率的なプロセスだったってこと!
3.絵画におけるその絶大な価値と需要
ウルトラマリンは、他の青色顔料(例えばアズライトやインディゴ)とは比較にならないほど、発色が良く、色褪せしにくいという特徴を持っていたんだ。
その耐久性と鮮やかさから、「永遠の青」とも呼ばれ、特に宗教画では聖母マリアの衣裳など、最も神聖で重要な部分にしか使われなかったんだよ。
だから、この顔料を使える画家は限られていて、使えること自体がその画家の地位や作品の価値を高めることにもつながったんだ!
フェルメールの執念とパトロンの存在
フェルメールは生涯、裕福な画家ではなかったけれど、彼の作品には惜しげもなくウルトラマリンが使われているよね。
例えば、「真珠の耳飾りの少女」のターバンや、「牛乳を注ぐ女」の衣裳なんか、まさにウルトラマリンの輝きだ!
彼はこの高価な顔料をどうやって手に入れていたんだろう?
一説には、妻の実家が画材商を営んでいたため、ツケで画材を仕入れることができたとか、富裕なパトロンがいて、画材を提供してくれたとか言われているんだ。
いずれにせよ、フェルメールがあの青にとてつもないこだわりと愛情を持っていたのは間違いないよね。
さあ、どうだったかな?
フェルメールの絵画を見る時、あの青が単なる色じゃなくて、アフガニスタンの険しい山々、シルクロードの旅、職人の気の遠くなるような精製作業、そして画家の情熱とパトロンの支援という、壮大な物語を秘めていると思うと、また違った感動があるんじゃないかな!
これからは、作品の中の「青」にも注目して、美術鑑賞を楽しんでみてね!
足👣跡