ねえ、金星って知ってる? 太陽系の隣人だけど、実はすっごく変わった星なんだ。
特にその『自転』が、他のほとんどの惑星と逆方向って知ってた?
地球から見ると、太陽が西から昇って東に沈むっていう、まるでSFみたいな世界なんだよ!
今回は、この「金星の逆さまな自転」のナゾに深く迫ってみよう!
レトログラード回転って何?
金星の自転が『逆』って言われてもピンとこないかもしれないね。
専門用語でいうと「レトログラード回転(逆行自転)」って言うんだ。
ほとんどの惑星は、太陽の公転方向と同じ方向に自転しているんだけど、金星だけは真逆。
しかも、その自転速度は驚くほど遅くて、金星の一日はなんと地球の243日にも及ぶんだ!
金星の1年(公転周期)が約225日だから、金星では「1日が1年より長い」っていう超ヘンテコな状況なんだよ。
考えられる主な説
じゃあ、なんで金星だけこんなヘンテコな自転をしているんだろう?
科学者たちは昔から色々な説を唱えてきたんだけど、今はいくつかの有力な説が浮上しているんだ。
- 巨大衝突説(現在最も有力!)
- 濃密な大気との相互作用説(かつては有力視されたけど、今は…)
- 地球との潮汐共鳴説(これも昔の説だね)
一番有力なのは「巨大衝突説」!
今、最も多くの支持を集めているのが、この「巨大衝突説」だよ!
惑星がまだ形成途中のごく初期段階で、金星にとんでもなく大きな天体が衝突したっていう考え方なんだ。
その衝突のエネルギーがあまりにも大きすぎて、金星の自転軸がほぼひっくり返るか、あるいは自転の方向自体が逆転してしまったんじゃないかっていうんだね。
まるでビリヤードの球がぶつかって回転方向が変わるように、と考えればイメージしやすいかな?
実は天王星の自転軸も大きく傾いているんだけど、これも巨大衝突が原因じゃないかと言われているんだ。
濃密な大気と潮汐力は関係ある?
昔は、金星の非常に厚くて濃密な大気が、太陽からの潮汐力と複雑に相互作用して、自転をゆっくりと逆方向に変えていったんじゃないか、という説も有力視されていたんだ。
でも、今の研究では、潮汐力だけで自転方向を逆転させるほどの力はない、というのが定説になっているよ。
ただし、この濃密な大気が、現在の金星の超ゆっくりな自転速度を維持する上で、わずかながら影響を与えている可能性は指摘されているんだ。
まるで重たい毛布がまとわりつくように、回転を妨げているのかもしれないね。
地球との潮汐共鳴説は?
これもまた少し古い説なんだけど、金星が地球と特定の軌道共鳴関係にあり、その影響で自転が逆転した、という考えもあったんだ。
でも、現在の観測データや力学計算からは、これも可能性が低いとされているよ。
まとめ:宇宙のナゾは尽きないね!
金星の逆さまな自転、「レトログラード回転」の最大のナゾは、今のところ巨大衝突説が最も有力視されているんだ。
でも、完全に解明されたわけじゃなくて、まだまだ研究が続いているんだよ。
宇宙には、僕たちの常識では考えられないような現象がたくさんあって、だからこそこんなにも心を惹きつけられるんだよね!
金星の自転一つとっても、宇宙の壮大さと謎めいた魅力が詰まっているんだ!
これからも金星の秘密が解き明かされる日が来るのが楽しみだね!
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